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【独学】二級建築士・建築計画の勉強方法
こんにちは!
独学で二級建築士試験に合格したラーベンです。
この記事では、【建築計画】の超具体的な勉強方法を紹介しています。
二級建築士試験に独学で臨もう!と思っている方の、参考になると幸いです。
建築計画は4分野の中でも点が取りやすく、得意な方も多いのではないでしょうか。一方で、計算問題ではなく、ほぼ “暗記ゲー” になっていることから、どのように勉強すれば良いか悩んでいる方も、いらっしゃると思います。
この記事では、具体的なノートのまとめ方や暗記の工夫について説明します。
二級建築士・建築計画で狙う合格点は?独学で勉強する方法!
二級建築士の試験では、各学科13点以上かつ合計60点以上で合格できます。
つまり、どの学科も15点以上取れば合格できます。
しかし、15点だと正直、不安が残ります。受験後、自己採点することになりますが、ギリギリだと、その後の製図試験に支障をきたします。
60点以上を確実にするため、建築計画では20点前後は取りたいですね。
独学で突破! 二級建築士・建築計画の勉強に使った参考書・アプリ
まずは半年間の計画を立てましょう。
建築計画を勉強するにあたって、使った問題集はこの1冊です。
「総合資格学院:ポイント整理と確認問題」
受験年の2月に勉強をはじめ、5月末までに3周しました。
もう一冊、使用したのが、こちらの過去問です。
「日建学院:過去問チャレンジ7」
上の問題集を1周するごとに模擬試験をして、自分の弱点をあぶり出します。
二級建築士の解答選択肢は独特な言い回しをするので、言葉尻に慣れる練習が必要です。
最後の1ヶ月間は、過去問のみを使い、毎日1年分の過去問を解いていました。
この過去問は、7年分を3周しています。
最後に、かなり役に立ったのが、アプリです。
「二級建築士 受験対策」
このアプリにはかなりお世話になったので、別ページで熱く語ってます。過去問を、項目ごとに勉強できるアプリは、これだけだったので、使い倒しました。
【超具体的】二級建築士・建築計画のノートまとめ方
毎日行なっていた1項目分の勉強方法をご紹介します。
基本的に平日は、1日3項目ずつ勉強しました。飽きるので、建築計画1項目、建築構造1項目、建築施工1項目のように組み合わせて勉強しています。
それでは、ノートのまとめ方を大公開します。
二級建築士 建築計画1項目分の勉強方法
問題集を開きましょう。見開き1ページに1項目載っています。(著作権等、念の為ぼかしてます)
ノートはルーズリーフを使っています。3つに折っておきます。
問題集の見開き1ページを、①の場所に書き写します。
丸写しではなく、情報を整理して、自分用にまとめるイメージで。
書きながら理屈を「理解する」ことを心がけましょう。
問題集の次ページに、◯X問題が載っているので、②の場所に解答を書き入れます。
◯X問題の丸つけをして、間違ったところや、曖昧な部分の解説を③にまとめます。
図解にしたり、ペンの色分けにルールを設けましょう。
最後に、アプリで勉強した項目の過去問を解きます。
このアプリは、1問ずつ丁寧に解説が書かれています。
新しく学んだことは、ノートの①③にどんどん書き足していきます。
過去問を解くと、計算問題の練習ができます。問題の傾向も見えてきますね。
間違いやすいところは、赤でコメントを書き入れましょう。
①と③にノートを分ける理由としては、問題集で理解した部分と、実際に過去問で出題される情報を可視化し、繋げるためです。ノートは自分が理解するため、簡潔にパワーポイントにまとめるような感覚で行います。
以上が1項目分の勉強です。
同じことを他の学科でもやって、1日3項目で終わりです。
元々理系の方は、ここまで丁寧に勉強しなくても良いのかも知れませんが…、私は文系上がりだったので、理屈を理解するところから勉強しました。
【建築計画】二級建築士 過去問を独学で勉強する方法
問題集を1周したら、休日を使って模擬試験をやってみましょう。
最後の1ヶ月間半は、過去問のみに集中します。
結果として、過去問7年分X3周=21回分解きました。
TACの過去問は、1問ずつチェック欄が設けられています。
X・・・間違えた場合
△・・・勘で正解した場合
◯・・・自信をもって正解した場合
写真は、1周目が不正解、2周目に勘で正解、3周目には自信を持って正解しています。
不正解した問題は、解説をよく読み、なぜ間違ったのかを理解しました。
Xばかりつく問題は、アプリでまとめて過去問を解きます。
同じ問題を数年分、一気に比べられるので、自分がなぜ間違えるのかがわかります。
過去問はテスト直しの方が重要なので、過去問を解く日+解説を勉強する日の2日間を1セットでまわしていました。
独学で二級建築士 建築計画をより効率よく勉強する工夫
実際にやってみた方はわかると思いますが、問題集に載っている情報はかなり厳選されていますし、過去問の選択肢と結びつかない事が多いですよね。
そんな方は、問題集を1周→過去問を重点的にやるという方法もあります。
問題集は3周しましたが、過去問で高い点数が取れる項目はさらっと流して、2周目、3周目は苦手分野だけを重点的に勉強しました。
5月中旬あたりから、問題集→過去問へ重点をシフトしていきました。
二級建築士・計画を独学で勉強するには、全体を把握する
ここまでをまとめると、二級建築士の建築計画は2点からアプローチする必要があります。
①基本的な知識
②問題形式への慣れ
やはり付け焼き刃の勉強では、二級建築士試験は受からないと思います。単語の意味や具体的な数字は、問題集で勉強しましょう。
一方で、問題への慣れが必要です。
建築計画の25問がどのような構成になっているのか、全体を把握してみましょう。
二級建築士 建築計画の出題分野
年によって多少のズレがあります。
Q1:建築史 | Q2:建築史 |
Q3:用語・単位 | Q4:換気・空気環境 |
Q5:伝熱・結露 | Q6:湿り空気 |
Q7:日照・日射・採光 | Q8:色彩 |
Q9:音響 | Q10:気候・環境 |
Q11:住宅建築 | Q12:集合住宅 |
Q13:商業建築 | Q14:公共建築 |
Q15:公共建築 | Q16:各部寸法 |
Q17:各部計画 | Q18:建築生産 |
Q19:建築設備 | Q20:空気設備 |
Q21:給排水衛生設備 | Q22:給排水衛生設備 |
Q23:電気・照明 | Q24:防災・消防 |
Q25:環境・省エネ |
どの項目が得意で、どこが苦手なのか。
現在地を確かめるのに使ってください。
余談:二級建築士 建築計画を独学で勉強し、実際にとった点
建築計画を実際に受験してみた余談です。
勉強方法とは関係ありませんので、時間がない方は読み飛ばしてください。
学科試験の前には、計画はほぼ毎回満点取れるようになっていました。これだけ勉強したんだから計画は満点も夢ではないだろう〜と過信していましたが…
蓋を開けてみると、21/25点でした。(自分の獲得点数は公開されないので、自己採点です。)
4問も間違えていました。な、なんで…??
2022年は計画が少し難しかったらしいですが…。
それぞれの敗因を分析してみました。
二級建築士 建築計画の勉強方法:数字で判断する
「いつもは解けていたのに、本番は急に混乱してしまった。」
これは多くの受験生が経験することだと思います。これは、普段の勉強の時点で、ふわっとしか勉強できていなかった証拠です。「大体これくらい」ではなく、「〇〇cm」と具体的に数字を覚える必要があります。
二級建築士 建築計画の勉強方法:諦めも肝心
問題集にも、過去問にも出ていない新設問題が数問出ました。案の定、ここで1問間違えています。見たこともない問題が毎年必ず出るので、当日は動揺せず、諦めることも大切ですね。
特に建築物の歴史は、世界中の建築物を把握するのは無理なので、捨てても良いと思います。毎年2問は出ていますが、1問でも正解すれば良いのではないでしょうか。
二級建築士 建築計画の勉強方法:過去問暗記しすぎ
過去問をやりすぎると、解答の選択肢を暗記しちゃうんですよね。この文章、見覚えがある…間違いだった気がする…と、変な記憶に引っ張られてしまいました。
内容を見ろ!内容を!!
模擬試験で満点でも、やはり当日はミスをしてしまいました。
二級建築士 建築計画の勉強方法まとめ
この記事では、建築計画の勉強方法について紹介しました。
慣れるまでは、正直、1日3項目はかなり厳しかったです。疲れるし、単純に時間の確保が難しいです。
そんな時は、マイルストーンだけ決めて、休日で調整してください。
結果として、学科試験までに500時間以上は勉強に費やしました。
難しい試験ではありませんが、範囲が広いので、早めに勉強を始めるのがおすすめです。
もちろん、自分の勉強方法が確立している方や、やっていくうちに不便を感じた方はどんどん工夫してみてくださいね。正解はありません。
少しでも参考になると嬉しいです。