【構造力学】二級建築士を独学で勉強する方法!文系でも高得点が目指せる!

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二級建築士・学科試験【構造力学】の勉強方法

ラーベン
ラーベン

この記事では、独学で二級建築士の構造力学を勉強する方法についてまとめています。

二級建築士の構造力学は、計算問題が出題され、苦手意識を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、文章問題は「言葉遊び」があるのに対して、計算問題は確実な答えが単純に出てきます。計算問題を攻略すれば、確実に合格点は狙えますので、一緒に頑張っていきましょう。

二級建築士・構造力学の勉強で使った参考書

二級建築士の構造力学で使ってた本は4冊です。

「総合資格学院:ポイント整理と確認問題」

特に、構造力学の文章問題を勉強するために使います。

構造力学は基礎固めが必要な分野なので、問題集を使ってしっかりと基礎を勉強しましょう。

「日建学院:過去問題集チャレンジ7」

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過去問は絶対に必要です。計算問題は問題数をこなす必要があります。

構造力学の文章問題は、ほかの教科と比べて難しいので、選択肢に慣れておく必要がありますね。

「浅野清昭:図説 やさしい構造力学」

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これは、私の通っていた大学が指定した教科書で、二級建築士試験のために追記購入したものではありませんが、非常にわかりやすかったのでご紹介します。

学科試験の計算問題で躓いているという方は、ここから基礎固めをすることをおすすめします。

計算の方法を手取り足取り教えてくれますので、そもそも計算が苦手という方でも理解できます。

「浅野清昭:やさしい構造力学 演習問題集」

上記の本の、問題集です。

応用問題がたくさん載っていますし、説明も丁寧なので、丁度いい計算練習になるでしょう。

問題の難易度も、学科試験と同じくらいなので、この演習問題が解けるようになれば学科試験も解けるでしょう。

番外編

本のほかに、絶対に購入しておくべきなのが、アプリ「2級建築士 受験対策」です。

過去問を年度ごとではなく、項目ごとに勉強できるので、計算問題をまとめて勉強できます。

参考書に加えて、アプリの購入がおすすめです。(案件ではありませんが、案件だとしてもおすすめです。笑)

二級建築士・構造力学で狙う点数

二級建築士の試験では、各学科13点以上かつ合計60点以上で合格できます。

構造力学は25問中6問が計算問題、19問が文章問題です。

6問の計算問題が苦手で、文章問題の19問で合格を狙いたいという方もいらっしゃいますよね。しかし、構造力学は文章問題の難易度のほうが、計算問題よりも高いように思います。

計算問題の6問中、最低でも3問は解けるようになるのがおすすめ。

実際、計算問題の難易度は、建築学科の皆さんにとっては、とても簡単なはずです。解き方を知っていれば必ず解けますので、高得点を狙っていきましょう。

二級建築士・構造力学の勉強スケジュール

大学で構造力学の基本的な計算方法は勉強していると思いますが、1月の時点で計算方法の基礎固めはしておきましょう。

1月・計算問題の基礎を勉強しておく
・勉強方法/スケジュール確立
2月・問題集1週目開始
・計算は適宜「やさしい構造力学 演習」を解く
3月・問題集1周目終了
・土日 過去問1回目
4月・問題集2周目終了
・土日 過去問2回目
5月・問題集3周目終了
・土日 過去問3回目
6月・過去問 7年分× 3周
7月・最終調整
・学科試験

【構造力学の勉強方法】二級建築士・学科試験を独学でまなぶ

独学でも大丈夫!構造力学を勉強する流れ

構造力学の試験がどのような構成になっているのか見てみましょう。

年によって多少のズレがありますが、おおむねこのような構成になっています。

1問目:断面の性質(計算)14問目:鉄筋コンクリート造_一般
2問目:応力度(計算)15問目:鉄筋コンクリート造_配筋
3問目:応力(計算)16問目:鉄骨造_一般
4問目:応力(計算)17問目:鉄骨造_接合
5問目:トラス(計算)18問目:耐震設計
6問目:座屈(計算)19問目:構造計画
7問目:荷重・外力20問目:木材
8問目:風圧力・地震力21問目:コンクリート_性質
9問目:地盤・基礎22問目:コンクリート_強度
10問目:木造_部材の名称23問目:鋼材
11問目:木造_構造設計24問目:建築材料
12問目:木造_接合25問目:建築材料
13問目:壁構造

大きく分けると1-6問目までが計算問題で、7-25問までは文章問題です。

勉強方法が異なるので、それぞれ分けて見ていきます。

構造力学の計算問題を攻略する

構造力学の計算問題は、下記の順番で解けるようにします。

  1. 公式を暗記する
  2. 計算方法を覚える
  3. 過去問(アプリ)で練習

1. 構造力学で必要な公式を暗記する

最低限必要な公式を暗記しましょう。

・断面二次モーメントの公式

・断面係数の公式

・軸応力度/曲げ応力度の公式

・座屈荷重の公式

2. 構造力学で必要な計算方法を理解する

・反力の求め方

・曲げモーメントの求め方

・軸方向力の求め方

・せん断力の求め方

・座屈長さの関係

3. 過去問(アプリ)でまとめて練習

解き方を覚えるには、同じような問題をまとめて勉強するのがおすすめです。

例えば、構造力学1問目の「断面2次モーメント」を勉強するときの例です。↓↓↓↓↓↓

①「図説 やさしい構造力学」で断面二次モーメントの公式や注意点を確認

②「図説 やさしい構造力学」の練習問題を2問解く

(③時間があれば、「やさしい構造力学 演習問題集」で演習問題を10問解く)

④アプリ「2級建築士 受験対策」で断面二次モーメントの過去問を12問解く

他の項目も、同じ流れで練習しました。

1日1つの項目に絞って、一気に過去問を解くと、例外や自分の弱点が見えてきます。

構造力学の文章問題を攻略する

文章問題の勉強のほうが、計算問題よりも大変だった印象です。

こちらも、項目ごとに勉強します。1日にやっていたルーティンを紹介しますね。

問題集を開きましょう。見開き1ページに1項目載っています。

著作権等、念の為ぼかしてます

ノートはルーズリーフを使っています。3つに折っておきます。

問題集の見開き1ページを、①の場所に書き写します。

仕事用のパワーポイントを作るようなイメージで、最低限の情報にまとめてみましょう。

問題集の次ページに、◯X問題が載っているので、②の場所に解答を書き入れます。

◯X問題の丸つけをして、間違った部分の解説を①に追記していきます。

最後に、アプリで勉強した項目の過去問を解きます。

このアプリは、1問ずつ丁寧に解説が書かれています。

新しく学んだことは、ノートの①にどんどん書き足していきます。

最後に、間違った部分新しく学んだ重要事項・問題集に書いていない情報を、③にまとめます。

以上が1項目分の勉強です。

同じことを他の学科でもやって、1日3項目で終わりです。

ノートは暗記用 OR 理解用?

「ノートは見返さないので汚くてもよい派」の人もいると思いますが、私は「理解するためにノートを書く派」です。

同じ流派 (笑) の方は、ノートをブロッキングしていく過程で、自分の脳内も整理できると思います。

過去問を解いて、同じ問題で間違えたときに、ノートがまとまっていると、調べる手間が省けます。

ただ、綺麗にまとめる事が負担になる方もいらっしゃるはず。自分に合う勉強方法を使ってくださいね。

二級建築士・構造力学の勉強方法まとめ

余談:構造力学を独学した文系が実際にとった点数

建築法規を実際に受験してみた余談です。

勉強方法とは関係ありませんので、時間がない方は読み飛ばしてください。

構造は20/25点獲得していました。(自分の獲得点数は公開されないので、自己採点です。)

計算問題は6問中5問正解でした。

この結果、結構怖くないでしょうか…。

計算問題以外で4問、間違えてるんですよね。

計算問題を全部捨ててたら、15点で結構ギリギリでした。

計算は少し勉強するだけで点数が取れるので、計算をすべて捨てるのはやっぱりリスクが高いですね。

最低でも、1・2問目、6問目あたり点をとれるようにしておきましょう!

ちなみに、学科試験はかなり時間があります。おそらく、ほとんどの方は1時間以上時間が余るでしょう。

残りの1時間、自分が捨てた計算問題をボーっと眺めてるの、めちゃめちゃ悔しくないですか?

本番は、落ち着いて検算する時間もあるので、捨てるのはもったいないです。

ラーベン
ラーベン

この記事では、建築構造の勉強方法について紹介しました。

建築構造の勉強に悩んでいる方の参考になれば、幸いです。